46 research outputs found

    Selection and Evaluation of Extensive Reading Books by Japanese Language Learners

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    本稿では,著者の所属する大学で開講された多読クラスの概要を紹介するとともに,その授業の履修者107 名の読書記録から,彼らの選書傾向,本の理解度,面白さの評価を報告する。履修者は授業が進むにつれ,段階的読み物から日本語母語話者用の読み物を読む割合が増えていった。また,理解度については,段階別読み物の理解度が高く,日本語母語話者向けの本の中では絵本の理解度が高かった。さらに,面白さについては,漫画の評価が最も高かった。データからはまた,日本語力の低い学習者には母語話者向けの本は適切な多読教材とは言い難いこと,今後日本語学習者のための多読教材を質量両面での充実する必要性があることも示唆された

    Reevaluating the Seven Levels of the Japanese Language Classes Based on the ACTFL-OPI

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     岡山大学言語教育センターの全学日本語コースでは,初級から上級まで7レベルのクラスを提供しているが,このレベル設定の妥当性を検討するには外部基準に照らすことが適当と考え,そのひとつとして,ACTFL(American Council for Teaching of Foreign Languages) のOPI (Oral Proficiency Interview) を行った。ACTFL-OPI は様々な言語の「話す能力」測定法として確立され活用されているインタビュー方式の試験であり,ACTFL に認定されたテスターによってなされる。本稿では,全学日本語コース履修生を対象に行ったACTFLOPIの実施方法及び結果を報告し,全学日本語コースの各レベルと ACTFL-OPI の対応について述べる

    Changes in Self-Assessment of Japanese Language Ability Using the CEFR Self-Assessment Checklists

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    本稿ではCEFR のスイス版自己評価チェックリストを使い, 岡山大学の日本語コース 受講者86名を対象に,学期開始後から終了前の約3か月の期間で自己の日本語力の変化を 感じているかどうか,またその変化はどの言語領域において現れるのかを調査した。調査 の結果,初級,中級,中上級の全てのレベルにおいて,学生の自己評価の平均値が学期開 始後より終了前の方が有意に高いという結果が現れた。また,各レベルの全ての領域で終 了前の方が開始時より自己評価の平均値が有意に高く,全ての項目で終了前のほうが開始 時より平均値が高いという結果となった。本調査により,受講生は学期終了時には自己の 日本語力をより肯定的に評価するようになったことが明らかになった

    Evaluation of the New Japanese Language Curriculum at Okayama University: An International Student Survey Report in 2013

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     岡山大学の全学日本語コースでは毎年カリキュラムの見直しを行ってきたが,受講生の 多様なニーズに対応するために大規模なカリキュラムの改編を行い,2013 年度前期から新 カリキュラムで授業を展開することとなった。その効果を把握するため,2013 年度前期末 および後期末にアンケート調査を実施し,前期74 名,後期78 名の回答を得た。分析の結果, 2013 年度から新たに導入したトピック/技能別クラスの開講に肯定的な者が8割以上,日 本語コース全体に満足している者が約8割おり,カリキュラム改編後の全学日本語コース に対する受講生の満足度が高いことが明らかになった。本稿では日本語コース全体に対す る評価,総合クラスおよびトピック/技能別クラスに対する評価,新規開講科目に関する 希望について報告する

    Implementation of the CEFR in Belgium, Germany and Hungary

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    岡山大学の日本語コースでは,各レベルの到達度の目安として,CEFR(ヨーロッパ言 語共通参照枠)の到達レベルを取り入れることを検討課題としている。本稿では,ヨーロッ パの高等教育におけるCEFR 導入の背景を述べ,ベルギー,ドイツ,ハンガリーの三大学 におけるCEFR導入状況の調査結果を報告する。調査により,各大学によりCEFRの取り 入れ方は様々であることがわかった。しかしながら,どの大学においても,CEFR がきっ かけとなり,日本語コース,教員,学生に変革が起こり,その変革が授業やカリキュラム の向上につながっていることが明らかになった

    Developing and Using the Video Clips for Beginners

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     本稿は著者が作成した初級日本語学習用ビデオクリップ集について報告するものである。まず,ビデオ教材の利点について述べた後,今回作成した教材の作成方法と教材の内容を説明する。作成したビデオクリップ集は70以上のビデオクリップからなる。各ビデオクリップは一つの文型または表現に焦点を当て,その文型または表現が出てくる短い会話やナレーション付きの映像からなっている。作成は文型または表現の抽出に始まり,スクリ プトの作成,ビデオ撮影,編集という過程を経た。また,ビデオクリップの実際の授業での使用方法を二例紹介し,ビデオクリップを用いた指導の有効性についても述べる

    Japanese Language Curriculum Reform at Okayama University

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     近年岡山大学の全学日本語コースでは,従来の研究生や大学院生に加え,短期留学生の数が増加し,受講生の多様化が進んでいる。本コースでは毎年カリキュラムの見直しを行ってきたが,この度,受講生の多様なニーズに対応するため,大規模なカリキュラム改編を行った。この改編の大きな特徴は,従来の総合クラスに加え,さまざまなレベルに対応したトピック別の選択クラスを開講し,受講生の状況や興味に合った科目数と科目内容 の選択を可能にしたことにある。本稿では2013年度の大規模なカリキュラム改編にいたる背景とその準備過程,改編前と改編後のカリキュラムの相違点,改編後に行ったアンケート調査の結果概略,今後の課題について述べる

    Revision of Japanese Language Course Web System at Okayama University Associated with the Curriculum Change

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    岡山大学では留学生用全学日本語コースの履修登録や成績入力は大学の履修登録システムに組み込まれていない。そのため,教員が主体となり,2006年度に履修登録・成績入力システムとして「全学日本語コースWebシステム」を開発した。本システムは日本語コースを取り巻く環境の変化に合わせ,修正や新たな機能の追加を繰り返しながら現在まで運用を行っている。本稿では,2013年度以降に行った改訂に重点を置きながら,全額日本語コースWebシステムの機能を紹介する。今後,さらなるシステムの見直しが求められており,本稿は新システム構築のための資料としての意義を持つ

    Resting energy expenditure depends on energy intake during weight loss in people with obesity: a retrospective cohort study

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    Abstract Objective: Resting energy expenditure (REE) decreases if there is reduced energy intake and body weight (BW). The decrease in REE could make it difficult for patients with obesity to maintain decreased BW. This study aimed to investigate the correlation among changes in REE, energy intake, and BW during the weight loss process in patients with obesity. Materials and methods: We conducted a retrospective cohort study of patients hospitalized for the treatment of obesity in Japan. Patients received fully controlled diet during hospitalization and performed exercises if able. REE was measured once a week using a hand-held indirect calorimetry. Energy intake was determined by actual dietary intake. Results: Of 44 inpatients with obesity, 17 were included in the analysis. Their BW decreased significantly after 1 week (−4.7 ± 2.0 kg, P < 0.001) and 2 weeks (−5.7 ± 2.2 kg, P < 0.001). The change in REE after 1 and 2 weeks was positively correlated with the energy intake/energy expenditure ratio (r = 0.66, P = 0.004 at 1 week, r = 0.71, P = 0.002 at 2 weeks). Using a regression equation (y = 0.5257x – 43.579), if the energy intake/energy expenditure ratio within the second week was 82.9%, the REE after 2 weeks was similar to the baseline level. There was no significant correlation between the change in REE and BW. Conclusions: Our data suggest that changes in REE depend on energy intake/energy expenditure ratio and that the decrease in REE can be minimized by matching energy intake to energy expenditure, even during the weight loss process
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