Middle Segment-Preserving Pancreatectomy for Recurrent Metastasis of Renal Cell Carcinoma after Pancreatoduodenectomy: A Case Report

Many cases of surgical resection of metastatic pancreatic tumors originating from renal cell carcinoma have been reported; however, cases of reresection of recurrent pancreatic metastasis of renal cell carcinoma in the remnant pancreas are rare. We performed a second resection for recurrent pancreatic metastasis of renal cell carcinoma six years after pancreatoduodenectomy with pancreaticogastrostomy reconstruction. By performing middle segment-preserving pancreatectomy, we were able to successfully spare the exocrine and endocrine pancreatic function compared to that observed after total pancreatectomy, with no signs of recurrence for two years after the surgery

白線ヘルニアを契機に発見された弾性線維性仮性黄色腫の1例

雑誌掲載版54歳女性。患者は初め白線ヘルニアの手術目的に著者らの施設にある外科へ入院となったが、入院時の診察にて臍上部と右腋窩の黄色小丘疹を指摘され、皮膚科へ受診となった。所見では臍上部と右腋窩、頸部には鳥皮様の黄色小丘疹が認められ、白線ヘルニアの手術時に臍部皮疹から皮膚生検が行われた。その結果、病理組織学的には断裂した弾性線維にカルシウム沈着がみられ、弾性線維性仮性黄色腫の診断が確定した。全身検索を行ったものの、消化管、眼、大血管には合併症はみられず、1年毎に定期検査を行うこととした。尚、白線ヘルニアは術後は再発なく、経過良好である

リンパ節転移を伴った胆嚢カルチノイド腫瘍の1例

雑誌掲載版50歳女性.患者は人間ドックにて胆嚢ポリープを指摘され,著者らの施設へ入院となった.入院時,腹部超音波・CTにて胆嚢頸部に9.6×6.6mmの腫瘤像が認められ,内視鏡的逆行性胆道造影では同部位に陰影欠損が,更に胆汁細胞診の結果ではclass Iであった.以上より,胆嚢腫瘍を疑い,開腹胆嚢摘出術を施行したところ,病理組織学的に胆嚢カルチノイドと診断され,胆嚢管リンパ節に転移がみられたため,術後39日目にリンパ節郭清を追加した.術後1年経過現在,再発はみられず経過良好であ

著明な脾臓内進展を示した膵尾部癌の4例

出版社版脾臓内に高度進展を示した稀な膵尾部癌4例(68歳男,59歳男,57歳女,68歳女)を経験した.各症例の術前画像診断・開腹所見・病理検査所見・術後経過により,2例は周囲臓器浸潤及び腹膜播種を伴う進行膵癌であったが,他の2例は脾合併膵体尾部切除で根治切除が可能であった.術後経過は2例が死亡,2例が無再発で経過観察中であ

腹腔鏡下胆嚢摘出術における開腹移行症例について

雑誌掲載版1997年1月からの7年間に経験した453症例の腹腔鏡下胆嚢摘出術症例のうち,開腹手術に移行した36例について検討を加えた.開腹移行理由は,高度癒着・炎症が最も多く,24例であった.術後合併症は胆汁漏が2例あった.開腹移行例と非移行例で年齢,性比,ASA scoreや術前白血球数に有意差はなかった.BMIは開腹移行例では有意に高く,術前のCRPも開腹移行例では有意に高かった.開腹移行例では出血量は有意に多く,術後在院日数も有意に長く,Surgical site infectionも有意に多かったが,その他の差異は認めなかっ