7 research outputs found
Digital Archives in Mongolia by Using 3D Model and Panoramic VR
publisher奈良モンゴル国では、数多くの重要な遺跡が残っているが、修復や保存がされているものは少なく、消失の危機にある遺跡もある。遺跡の現状を保存するためにディジタルアーカイブすることが急務である。本研究の目的は、これらの遺跡をディジタル化することである。遺跡をディジタルアーカイブするために、本研究では2 種類の方法を用いる。1 つは、3 次元計測装置を用いて、3次元の形状情報を取得し、3 次元モデルで表現する方法であり、もう1 つは、複数の画像を合成して、パノラマVR(Virtual Reality)表現を行う方法である。3 次元の形状情報を取得する方法は、構造情報を把握するのに適した表現方法である。また、パノラマVR表現を行う方法は、実画像を利用しているため、リアリティのある表現方法である。さらに、ディジタル化した遺跡の活用方法として、HMD(Head Mounted Display)を用いて、遺跡を仮想的に体験できるVR空間を構築する
Digital Archives for Castle Town site in Mongolia
publisher奈良本研究の目的は、ウイグル帝国、遼(契丹)、モンゴル帝国に建築された城郭都市に残された仏教施設を中心にディジタルアーカイブすることである。さらに、現存する城郭都市の構造情報を後世に残すとともに、保護・保存の重要性を世界的に発信することである。本稿では、契丹(遼)の城郭都市遺跡であるチントルゴイ城跡から出土した遺物をディジタルアーカイブした。さらに、ウイグル帝国の城郭都市であるバイバリク遺跡、ハルバルガス遺跡、および契丹(遼)の城郭都市であるハル・ブフ城跡の上に、16-17世紀初頭に築いた石造建築物である仏塔をディジタルアーカイブした結果を報告する
Comparison of the Structure before and after Reconstruction for the Pagoda adjacent to the Castle "Bars- Hot1" in the Khitan (Liao) Period
publisher奈良 本稿では、モンゴル国ドルノド県ツァガーンオボー郡に位置する契丹(遼)時代に築かれた土城バルスホト1に隣接する仏塔の調査成果について述べる。2014年の仏塔調査においては、デジタル化および建築部材の年代測定を行った結果、一部の建築部材が16世紀から17世紀前半であることが判明した。このことから、この仏塔は、契丹(遼)時代に建立され、修築されている可能性を示したが、2014年から2016年にかけて大規模な修築が行なわれた。2018年の調査においては、ドローンと画像計測を用いて、バルスホト1および修築された仏塔をデジタル化した。さらに、この仏塔が、どの程度修築されているかを調べるために、2014年と2018年にデジタル化した仏塔をもとに、修築前後の構造を比較した。最後に修築に関する問題について考察した
Digital Archive of the 17th century Mongolian Temple khiid
publisher奈良 モンゴル国では、数多くの重要な遺跡が残っているが、修復や保存がされているものは少なく、消失の危機にある遺跡もある。遺跡の現状を保存するためにデジタルアーカイブすることが急務である。本研究の目的は、これらの遺跡をデジタル化することであり、本稿では、17世紀にザナバザルによって建立された仏教寺院であるSardgiin khiidをデジタルアーカイブした方法について述べる。本研究では、3次元レーザー計測装置によるレーザ計測とドローン(小型無人飛行機)を利用した画像計測の2種類の方法を用いた。3次元レーザ計測装置は、精度の高い計測が可能であるが、広範囲を計測する場合には時間がかかる。一方で、ドローンを使って上空から遺跡を撮影し、画像計測をする場合には、3次元レーザ計測装置よりも精度は低いが、広範囲を短時間で計測することが可能である。計測した結果から、Sardgiin khiidの構造を明らかにした。さらに、構造をより明確に提示できるようにするために、3Dプリンタを利用してデジタル化したSardgiin khiidを、出力した結果について述べる