39 research outputs found

    Syntaxin 1A ノック アウト マウス ニオケル セボフルラン ノ セキズイ コウカク コウフンセイ シナプス デンタツ ニ タイスル サヨウ ノ ゲンジャク

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    神経伝達物質の放出を調節する開口放出関連タンパクであるsyntaxin 1A のセボフルランの鎮痛機序への影響を解明するために,syntaxin 1A ノックアウトマウス(KO)および野生型マウス(WT)を用いてセボフルランの最小肺胞濃度および脊髄後角表層の微小興奮性シナプス後電流(mEPSCs)を測定した.セボフルランの最小肺胞濃度はWT 群の3.36±0.005%(mean±S.D.)と比較してKO 群では3.51±0.038%と有意に高かった(p<0.05).セボフルラン投与によりWT 群(0.34±0.08)およびKO 群(0.41±0.05)の両群でmEPSCs の発生頻度の減少を認めたが, KO 群に比してWT 群では有意な減少を示した(p<0.05).WT 群,KO群ともにセボフルランの投与によってmEPSCs の振幅に有意な変化はみられなかった.以上の結果から,セボフルランの興奮性シナプス伝達におけるシナプス前性抑制にsyntaxin 1A が関与している可能性が示唆された

    カン キノウ ショウガイ カンジャ ニオケル ロクロニウム ジゾク トウヨ ノ アンゼンセイ ニ ツイテ ノ ケントウ

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    ロクロニウム(RB)は、持続投与可能な初の筋弛緩薬であるが、肝機能障害患者では作用持続時間が延長する可能性がある。本研究では、肝機能障害を有する患者のロクロニウム(RB)持続投与の安全性について調べた。肝臓疾患以外で筋弛緩薬効果に影響を及ぼす合併症を有さない患者を対象に、プロポフォールとレミフェンタニルにて全身麻酔を施行して、筋弛緩モニタを指標にロクロニウムを持続投与し、その各種作用時間について記録した。そして、術前の肝機能をインドシアニン・グリーン試験で評価し、10%未満の患者(C群:49名)と20%以上の患者(H群:37名)に分けて比較検討した。RBの初回投与後の回復時間はH群が有位に延長していた(p<0.05)。また、適切な筋弛緩を得るために必要なRBの持続投与量はH群がL群と比較して優位に少なかった(p<0.05)。一方、RBの持続投与中止後の筋弛緩の回復時間、スガマデックス投与後の筋弛緩拮抗時間において、H群で有意な延長がみられた。以上の結果から、肝機能障害を有する患者においても、筋弛緩モニタを継続的に行うことで、安全にRB持続投与を行うことが可能となると思われた
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