要旨
戦後の京都に勃興し、先端的な技術と経営で急速に業績を伸ばしてきた京都の新興ものづくり企業群は大きな注目を集めてきた。そうした飛躍を可能にした環境(エコシステム)として、京都特有の歴史的、地理的、風土(文化)的な要因が指摘される。しかし、「京都」いう環境下にあった経営者同士の交流やつながりの実態、それが個別企業や京都経済全体に与えた影響については、それほど目が向けられてこなかった。1980 年代の交流チャンネルをひもとくと、とりわけ非公式な場での交流を通じ、古い京都流の経営理念を新興企業が取り込み、時代と自社を取り巻く状況に応じて進化させていったことがうかがえた。京都経済全体への大きな波及効果も交流の成果として生まれた。そうした点をふまえ、新たな有力ベンチャーが育っていない近年の京都経済の状況に「解」を見出すべく、いくつかの研究テーマを提案する。departmental bulletin pape
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