フロアバレーボールの実践課題および教育的意義 :不便益の観点を用いた検討

Abstract

要旨  本研究の目的は,フロアバレーボールの実践課題や教育的意義,そして学びの過程を不便益の観点から分析し,教育現場での活用指針を提案することとした.  視覚障害のない大学生28名を対象に90分2回のフロアバレーボールの授業実践を行った.また,授業の自由記述(22名分)についてKJ法を用いて,フロアバレーボールの実践課題や教育的意義について検討した.また,不便益の観点を活用することによって,フロアバレーボールを通じた学びの過程の検討を試みた.  本研究の結果,フロアバレーボールの実践課題として「怖さ」「後衛からの指示」「前後衛・チームの連携」「楽しむための声」「技能差」が挙げられた.また,体験から得られる教育的意義として「コミュニケーション」「連携や協力」の重要性への気づき,さらには,「個人技能・チーム戦術」「チームビルディング」「アダプテッド・共生の視点」「普及の促進」に対する学びや気づきが得られることが挙げられた.なお,これらの教育的意義は,「前衛は見えない」という不便さやそれに付随する不便さによって得られている不便益であると考えられた.  本研究結果を鑑みて,フロアバレーボールの教育現場の活用指針として以下の2点を提案する. 1.多様な他者との「よい関係」を構築することやチームビルディングを目的とした手段・教材として活用すること. 2.不便益の観点を活用して,スポーツを「つくる/はぐくむ」視点や,アダプテッド・スポーツを考える視点を学ぶ目的とした手段・教材として活用すること.departmental bulletin pape

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    This paper was published in KYOTO GAKUEN UNIVERSITY ACADEMIC REPOSITORY.

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