「伝統」の継承と変化についての教育人類学的研究 ―「権威的知識」概念から見た伝統芸能 ―

Abstract

本研究は、「伝統」の継承や変化とはいかなる過程かという普遍的な問題に対して、教育人類学的な視点から伝統芸能の伝承過程を捉え直すことで、新たな貢献を目指すものである。そして、本研究は、衰退化しつつある伝統芸能をより良く保護するために、どのような具体的課題に注目すべきかを明らかにする試みである。ここでは、「権威的知識」と呼ばれる概念を用いて、激動の歴史を歩んできた中国の伝統芸能の事例を取り上げ、比較的安定した日本のような社会とは異なるその伝承過程の特徴を浮き彫りにしたい。これまで、「伝統」の継承や変化については、様々な研究者が異なる切り口から考察してきたが、「権威的知識」の概念を用いた研究は、それを提唱したブリジット・ジョーダンが産婆の研究(2001)をしていたこともあって、助産に関する研究など医療分野に限られている。そのような状況を踏まえ、本研究は、この概念が芸能教育の分野へも応用できることを示し、伝統芸能の伝承のあり方を考察する際に役立つ知見を提供したい。departmental bulletin pape

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Kansai University: KUIS-MAPS / 関西国際大学機関リポジトリ

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Last time updated on 22/09/2024

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