子どもの支援に至る保護者の心理的過程と行動の研究 ―当事者としての保護者という視点の重要性―

Abstract

本研究の目的は、発達障害1の傾向にある子どもの支援につながる保護者の行動や心理的過程に影響を与えた内容を明らかにすることで、支援をする側が留意する点、具体的な対応について考えるための提案を行うことである。具体的には、発達障害の傾向のある子どもの保護者を対象とし、育児や子どもの障害だけでなく、保護者自身の日常的な仕事や人とのかかわり、経験を通した心理的な浮き沈みをインタビューにより調査した。得られた発話内容は複線径路・等至性アプローチ(TEA)の手法を用いて図示(TEM 図)した。その結果、保護者の人生に起きた様々な出来事が保護者の行動や心理過程にどのような影響を及ぼしてきたのかを具体的に示すことができた。この結果から、早期発見・早期支援とはならなくとも子どもの気になる様子を意識し続けることによって、大きなトラブルを防止できる可能性があること、保護者を含めた家族も子どもの支援の当事者であるという視点の重要性、学校以外のさまざまな人や環境を意識することが支援の有効な活用につながる可能性を広げることなどがわかった。departmental bulletin pape

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Last time updated on 20/11/2023

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