Challenges of the petition for the start of guardianship in the adult guardianship system : Focusing on the newly established personal information sheet and petition circumstances manual

Abstract

成年後見の開始等の申立てについての,本人情報シート・申立事情説明書の添付が2019 年4 月1 日から新設された。これは,成年後見制度利用促進法(2016年)により,成年後見制度利用促進基本計画(2019年3月)を閣議決定したもので,主な目的は三点ある。第一に「本人情報シート」は,福祉関係者が作成し医師に提出することにより,医師の診断書による類型決定のばらつきを減らすことを目的としている。第二に家庭裁判所は,以前から使用していた照会書を改変して「申立事情説明書」を添付させることによって類型の明確化を図ることとした。第三に受任した後見人等に対する支援と本人意思決定支援を目的とした支援チームを立ち上げるために「中核機関」を配置することとした。しかしながら,申立者が本人に対して不十分な聴き取りをし,以前の紹介書と同様に粗雑な内容のまま申立事情説明書を提出しているために,受任した後見人等が身上監護を行う上で重要な情報が共有されていない。さらには,中核機関の整備が遅れており,後見支援チームネットワークには活かされていないのが現状である。つまり,家庭裁判所は後見類型分けや候補者選出の判断は明瞭になったが,第二の目的である申立事情説明書の内容が粗雑なために,第三の目的である受任した後見人等の支援には不十分なのである。departmental bulletin pape

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Last time updated on 16/10/2023

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