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末木康弘

1070012235914191617

スエキ, ヤスヒロ

English

Bibliographical Sources for Buddhist Studies from the Viewpoint of Buddhist Philology

Journal of the Research Institute forOld Japanese Manuscripts of Buddhist ScripturesVol. IX March, 2024CONTENTSTOMOHIRO SAITO: The Buddhist Yogācāra Interpretation of Miracles during the Tangand five Dynasties: On the Biography of Daoying in the Xugaoseng zhuan and the Fayuan zhulinSHINYA MAEJIMA: About “Himitsu Giki Shu 秘密儀軌集: Secret Rituals Collection”owned by Otani University LibraryHISAKO MANNAMI: Characteristics and Directions of the Catalogue of RyūkokuGakko Naiten Genzon Mokuroku 龍谷学黌内典現存目録, editedby Chidō 智洞International College for Postgraduate Buddhist StudiesResearch Institute forOld Japanese Manuscripts of Buddhist Scripturesi

Japanese

Frontispiece

令和四年度下半期活動抄録九月三十日〜十月二日古代出雲歴史博物館、島根県立美術館他古代出雲歴史博物館所蔵資料調査他落合俊典、米田真理子、中村文十月十八〜十九日郡上市歴史資料館郡上市・新宮神社所蔵五部大乗経調査・撮影前島信也十月二十一〜二十二日布施美術館布施美術館所蔵資料調査・撮影落合俊典、赤尾栄慶、前島信也、深見慧隆十月二十八〜三十日名古屋市・七寺七寺一切経調書の作成落合俊典、前島信也、深見慧隆、李乃琦、岩田朋子、吉田一彦、杉江綾乃、西山亮介、高橋早紀子、市岡聡、長谷川恵理、藤本誠、高志緑、森田大貴十一月六日京都市・興聖寺興聖寺調査打ち合わせ落合俊典、深見慧隆十一月十二日令和四年度第二回公開研究会万波寿子（鶴見大学専任講師）｢智洞編『龍谷大学黌内典現存目録』の特徴とその方向性」齋藤智寛（東北大学教授）｢敦煌本『六祖壇経』整理の諸問題」十一月二十六〜二十八日京都市・興聖寺興聖寺一切経調査・撮影落合俊典、前島信也、深見慧隆、西村慶哉、井上慶淳十二月四〜五日仙台市・道仁寺、東北大学ほか常盤大定関係資料閲覧ほか落合俊典、前島信也、青木佳伶十二月二十〜二十二日安田町・安田町役場安田八幡宮所蔵大般若経調査・撮影落合俊典、赤尾栄慶、前島信也、本井牧子、米田真理子、三宅徹誠、李乃琦、佐々木勇、深見慧隆、長尾杏樹一月二十一〜二十三日京都市・興聖寺興聖寺一切経調査落合俊典、前島信也、深見慧隆、西村慶哉、井上慶淳一月二十五〜二十六日大津市・石山寺石山寺一切経調査前島信也、赤塚祐道、青木佳伶二月二十一日久留米市・善導寺善導寺所蔵資料調査・撮影落合俊典、深見慧隆二月二十五〜二十七日桜川市・最勝王寺最勝王寺所蔵思渓版大蔵経調査・撮影落合俊典、前島信也、青木佳伶、深見慧隆、長尾杏樹、劉園園、後藤泰真、内田澪子、小野基、室屋安孝、牧野和夫、野沢佳美、須藤龍真、横山啓人、井上暖子三月十日五島美術館五島美術館・大東急記念文庫所蔵『画図讃文』調査落合俊典、赤尾栄慶、前島信也三月二十三日龍門文庫龍門文庫所蔵資料調査深見慧隆十月四日、十一月一日、十二月七日、一月九日、二月二日、十五日『念仏要文抄』研究会『念仏要文抄』の翻刻・訓読・現代語訳・訳注前島信也、深見慧隆、南宏信、西村慶哉、井上慶淳、春本龍彬、松尾善匠三月『いとくら』十二号、『日本古写経研究所研究紀要』第八号刊行令和五年度上半期活動抄録四月八〜九日河内長野市・金剛寺金剛寺一切経・聖教調査落合俊典、前島信也、南宏信、深見慧隆、西村慶哉、井上慶淳、春本龍彬四月十五〜十六日岡崎市・満性寺満性寺所蔵資料調査落合俊典、前島信也、深見慧隆五月十三日令和五年度第一回公開研究会岩田朋子（龍谷ミュージアム准教授）｢律蔵に説かれる布薩処について」中野直樹（常葉大学短期大学部専任講師）｢真福寺蔵『法華論』の訓点およびその訓読について」五月十五〜十六日名古屋市・真福寺大須文庫大須文庫所蔵資料調査落合俊典、前島信也、青木佳伶六月九日五島美術館五島美術館所蔵『注金剛般若経』調査・撮影落合俊典、前島信也六月十六〜十八日桜川市・最勝王寺最勝王寺所蔵思渓版大蔵経調査・撮影落合俊典、前島信也、本井牧子、内田澪子、米田真理子、長尾杏樹、王雪、牧野和夫、南宏信、小野基、横山剛、須藤龍真、横山啓人、永井悠斗、河野美羽、山内玲奈、矢野まど嘉七月九日南知多町・岩屋寺岩屋寺所蔵思渓版大蔵経調査落合俊典、本井牧子、深見慧隆、伊藤菜乃子七月十五日名古屋市・真福寺大須文庫大須文庫所蔵資料調査落合俊典、本井牧子、長尾杏樹、深見慧隆七月二十七〜二十八日大津市・石山寺石山寺所蔵資料調査・撮影落合俊典、池麗梅、前島信也、深見慧隆八月十八日南知多町・岩屋寺岩屋寺所蔵思渓版大蔵経調査落合俊典、前島信也、王雪、劉園園九月九〜十日九州国立博物館、太宰府天満宮宝物館九州国立博物館所蔵高麗紺紙金字経、高麗写経文献調査落合俊典、白原由起子九月十六〜十七日名取市・新宮寺新宮寺一切経調査・撮影前島信也、深見慧隆九月二十六日京都国立博物館国宝・金剛場陀羅尼経調査落合俊典、赤尾栄慶、杉本一樹九月十八〜二十日イタリア・バチカン図書館バチカン図書館所蔵資料調査落合俊典、白原由起子、内田慶市四月五日、十七日、五月二十二日、七月四日、二十五日『念仏要文抄』研究会『念仏要文抄』の翻刻・訓読・現代語訳・訳注前島信也、深見慧隆、南宏信、西村慶哉、井上慶淳、春本龍彬、松尾善匠

Activity record

前島信也

マエジマ、シンヤ

成果報告：仏説毘沙門天王秘密蔵王呪経　翻刻・対校・訓読

万波寿子

マンナミ、ヒサコ

Characteristics and Directions of the Catalogue of  Ryūkoku Gakko Naiten Genzon Mokuroku 龍谷学黌内典現存目録, edited by Chidō 智洞

七寺一切経書誌情報一覧（六）袞仮十一函袞日本古写経研究所研究紀要第九号（令和6年）Journal of the Research Institute forOld Japanese Manuscripts of Buddhist ScripturesVol. VIX 2024七寺一切経書誌情報一覧（六）袞仮十一函袞この「七寺一切経書誌情報一覧」（以下、「書誌情報一覧」）は、愛知県名古屋市中区にある稲園山長福寺（以下、七寺）に蔵される一切経の書誌情報の目録である。本年度で六回目の報告となる。過去に行われた七寺一切経の調査報告としては、七寺一切経保存会編『尾張史料七寺一切経目録』(一九六八、以下『目録』)牧田諦亮・落合俊典編『七寺古逸経典研究叢書』（一九九四〜二〇〇〇、以下『七寺叢書』)が挙げられる。『目録』は七寺一切経の全貌を、『七寺叢書』はその中における稀覯本を中心にまとめられたものである。この「書誌情報一覧」は、『目録』でまとめられた情報をもとに、七寺一切経の実地調査によって得られた書誌情報をより詳細に提示する。これまでの報告書では提示されなかった、七寺一切経全体の奥書や形状の詳細、訓点の有無など、様々な分野からアプローチするための一助として、本目録を作成するものである。七寺一切経の現状については、『目録』に詳述されるが、ここで簡単にまとめておきたい。七寺一切経は平安末期、承安五年（一一七五）〜治承四年（一一八〇）の五年半の間に書写されたことが奥書から知られ、その書写、校合は九十名あまりの七寺住僧、尾張地方各地の僧侶によって行われた。その奥書には、北宋勅版一切経（開宝蔵）の刊記が転写されているものも存在することから、それを祖本として転写されたものと考えられる。また、尾張地方で書写できなかったものについては、清水寺で法勝寺の金字経を書写したことも奥書に記されている。これらの一切経は現在三一合の唐櫃に収納され伝来している。現在七寺に所蔵されるのは二六合（第三回までは二七合としていたが、『目録』作成後に名古屋市立博物館へ一合寄託されたことを確認した）、東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、大阪市市立美術館、名古屋市立博物館にそれぞれ一合ずつ寄託されている。これらの唐櫃の内蓋には収納する経典の目録が付されており、それによって管理されていたものと考えられるが、現状は内蓋裏の目録と一致していない。このため『目録』の調査時には七寺所蔵の二七合（現二六合）に「仮番号」を付して整理が行われた。本稿でもその仮番号に従うこととする。七寺一切経は基本的に巻子装幀であるが、その三割近くが近世に折本へと改装されている。『目録』によれば元禄九年（一六九六）に補写・補充が、享保二年（一七一七）にその修補裏打ち・改装がされたとされている。また明治二十年（一八八七）にも補修されており、折本にも複数種類の装幀を見ることができる。日本古写経研究所が定期的に行なっている七寺一切経調査は、二〇〇五年より古写経データベースに使用する画像データとともに経典の調書を採録し（ 91 ）ている。本年度（二〇二三年度）は仮十一函の内容を提示するものである。凡例一、本目録は「書誌情報一覧」と「法量一覧」より成る。「書誌情報一覧」では題名や奥書といった情報を記し、「法量一覧」では表紙や各紙ごとの法量をまとめたものである。一、外題、奥書等の翻刻に際して、文字の欠損は□で示し、欠損文字数が不明の場合は□…□で示した。また、残画等により推測した文字は﹇﹈の中に示した。一、漢字の字体は原則として通用漢字に改めて翻刻を行ったが、人名や則天文字などは、そのまま表記した部分もある。一、割注については｛｝で括り、改行箇所は／で示した。一、法量の単位はすべてセンチメートルとする。【貞元番号】経典の配列順序は牧田諦亮・落合俊典編『七寺古逸経典研究叢書第六巻中国・日本経典章疏目録』（大東出版社、一九九八）所収、七寺蔵『貞元新定釈経目録』（以下『貞元録』）巻第二十九・三十に従い、同書に記載される番号を使用する。これを「貞元番号」とし、最初の四桁の数字がそれに該当する。次の三桁の数字は巻数を示す。また最後に「ａ」「ｂ」を付す場合は、それが重複することを示し、「-01」「-02」を付す場合は、剝がれ等の分断や分割による同一巻における本末を示す。また七寺一切経には『貞元録』に記載のない典籍も少なからず収められているが、それについては『目録』を参照し、七寺の管理記号として「Nd」、録外記号として「x」、管理番号として三桁の数字によって整理を行う（Ndx001,Ndx002…）。【元函番号】これは『目録』にて復元された唐櫃内蓋に記された函番号に基づき、元々どの函に入っていたのかを示すものである。【題名】【名称】は原則、『貞元録』に依って示す。【外題】【首題】【尾題】は原則、経論疏の名称のみを提示する。【界線】七寺一切経の界線は原則、『大般若波羅蜜多経』が全朱界、その他が淡墨界天地朱界である。【装訂】元来、七寺一切経の装訂は巻子であったが、折本へと改装されたものも多数存在する。これは函ごとで異なっており、本函は巻子装訂である。【表紙】巻子に付される表紙は原表紙と考えられる。外題の二重匡郭と花瓶模様が（ 92 ）摺られ、現在は濃い茶渋色となっている。外題には金字と銀字のものがある。赤尾栄慶氏は五部大乗経典（『大品般若経』『大集経』『六十華厳』『涅槃経』、『法華経』）は金字であるとするものの、現在の調査では『金光明最勝王経』が金字であることが確認されているため、これからの調査によって検討する必要がある。外題が金字の場合は【備考】に示すこととする。一方、折本に改装された表紙にはいくつかの種類が存在する。これらがいつの改装によるものであるかは判然としないが、ここでは表紙の色によって区別をする。現在これまでの調査では黄色と紺色のものを確認することができる。【軸種】巻子装幀の経典には軸が残存しているものも多数存在する。この軸には複数の意匠があり、その意匠によって大乗経・大乗律・大乗論・小乗経・小乗律・小乗論・賢聖集・不入蔵の区別があったとされる。これについては『いとくら』第三号で赤尾栄慶氏が詳述する。本目録では以下のようにアルファベットで示すこととする。（大乗律に該当する軸は発見されていないため省略する）。Ａ…大乗経…黒漆塗金箔合軸Ｂ…大乗論…黒漆塗金箔頂合軸Ｃ…小乗経…朱漆塗合軸Ｄ…小乗律…梅鉢文様朱頂合軸Ｅ…小乗論・賢聖集…黒漆塗朱頂合軸Ｆ…不入蔵…黒漆塗朱蓮弁散文様合軸なお、第三回の凡例までは、「Ｅ…小乗論…黒漆塗朱頂合軸、Ｆ…賢聖集…」としていたが、編集者による誤りであり、今回の内容が正しいものである。謹んでお詫び申し上げる。【裏打】巻子装幀では裏打が施されていないものが多いが、折本装幀のものは大半が施されている。【行数・字数】行数・字数は原則、第二紙目の行数と第二紙第二行目の字数を数える。但し、極端に短い場合はその限りではない。【印記】七寺一切経には「六行印記」「印仏」「宝珠印」「寺印」「一行印」の墨書印が捺されている。「六行印記」（略称「六行」）は奉預勧請守護権現伊勢内外梵尊土所牟山白山妙理熊野三所山王三聖鎮守三所多度津嶋南宮千代大行事熱田大明神八釼大明神として大半が尾題以降に捺される。「印仏」の多くは巻頭の首題部分に捺される。「宝珠印（略称「宝珠」）」は「上安土民」と刻された宝珠を象った印記（ 93 ）であり、紙背の紙継部分に捺される。「寺印」は七寺の「稲園山長福寺」の墨印である。その他「一行印」が存在するが、内容についてはその都度備考にて提示する。【存欠】本文が全て存在するものは○とする。欠損が見られるものは、欠損箇所によって、首欠、尾欠、中欠と示した。また本文の大部分が存在しない場合は断簡と示した。【状態】これは全体の状態を以下の四つに分ける。良好…本文にほとんど欠損がないもの小破…本文の一部（全体の二割以下）に欠損が見られるもの大破…本文の大部（全体の二割以上）に欠損が見られるもの開封不能…経巻をひらくことができないものそしてその後に破損の原因となっている虫損（略称「虫」）、水濡れ（略称「水」）、黴等を﹇﹈で括り提示する。また、紙継の剝がれについてもここで「剝」として提示する。例小破﹇剝、虫、水﹈【奥書】奥書における改行は／で区切る。校合等による別筆の奥書が確認できる際は、二人目以降を「」（二）、「」（三）と括って示した。ただし、奥書の記載順序については原本の通りとする。【備考】そのほか、付記することがある場合はここで提示する。【法量】第一紙は裁断されていることが多いため、ここでは第二紙におけるそれぞれの法量を提示する。そして各紙法量については三十紙を超える場合は次行へ折り返して提示した。全長は各紙法量の和である。（ 94 ）（ 95 ）書誌情報一覧袞仮十一函袞（ 96 ）（ 97 ）（ 98 ）（ 99 ）（ 100 ）（ 101 ）（ 102 ）（ 103 ）（ 104 ）（ 105 ）（ 106 ）（ 107 ）（ 108 ）（ 109 ）（ 110 ）（ 111 ）（ 112 ）（ 113 ）（ 114 ）（ 115 ）（ 116 ）（ 117 ）（ 118 ）（ 119 ）（ 120 ）（ 121 ）（ 122 ）（ 123 ）（ 124 ）（ 125 ）（ 126 ）（ 127 ）（ 128 ）（ 129 ）（ 130 ）（ 131 ）（ 132 ）（ 133 ）法量一覧袞仮十一函袞（ 134 ）（ 135 ）（ 136 ）（ 137 ）（ 138 ）（ 139 ）（ 140 ）（ 141 ）（ 142 ）（ 143 ）（ 144 ）（ 145 ）（ 146 ）（ 147 ）（ 148 ）（ 149 ）（ 150 ）（ 151 ）（ 152 ）（ 153 ）（ 154 ）（ 155 ）（ 156 ）（ 157 ）（ 158 ）（ 159 ）（ 160 ）（ 161 ）（ 162 ）（ 163 ）（ 164 ）

成果報告：七寺一切経 書誌情報一覧（六）ー仮十一函ー

目次唐五代仏教における奇跡の唯識的解釈について袞『続高僧伝』および『法苑珠林』の釈道英伝を中心に袞齋藤智寛⑴大谷大学図書館所蔵『秘密儀軌集』について前島信也⒀智洞編『龍谷学黌内典現存目録』の特徴とその方向性万波寿子51成果報告65仏説毘沙門天王秘密蔵王呪経翻刻・対校・訓読七寺一切経書誌情報一覧（六）袂袒仮十一函袂袒英文要旨活動抄録

The Buddhist Yogācāra Interpretation of Miracles during the Tang and five Dynasties:On the Biography of Daoying in the Xu gaoseng zhuan and the Fayuan zhulinTomohiro SaitōThe section on Gantong感通 (Spiritual Resonance) is a significant part of the Xu gaosengzhuan 續高僧傳 (Continued Biographies of Eminent Monks), displaying substantialvariation among different versions of the work. This paper specifically explores thebiography of the monk Daoying 道英 , analyzing the evolution of the text and itsimplications. We conduct a comparative analysis of various versions, including ancientJapanese transcriptions, those from the Song and Yuan dynasties, and the Goryeo period,along with the relevant section of the Fayuan Zhulin 法苑珠林.Our examination reveals three coexisting interpretations: Daoying perceived as amaster of Zen/Chan meditation, an understanding of ‘mind’ verification through ‘matter,’and an interpretation aligning with a mind-only or Yogācāra perspective.This paper particularly focuses on the third interpretation衾the Yogācāraperspective-which can be considered a distinct tendency. It is possible that amongDaoying’s disciples, some believed that integrating simple practices and miraculousstories into orthodox doctrinal studies would qualify Daoying’s life for transmission tofuture generations. Daoxuan 道宣 and Daoshi 道世 incorporated new information fromsuch individuals, revising or editing their writings accordingly.iiAbout “Himitsu Giki Shu秘密儀軌集: Secret Rituals Collection” owned by Otani Universi-ty LibraryShinya MaejimaThis paper focus on the 15 volumes of the Edo-period manuscripts “Himitsu Giki Shu秘密儀軌集: Secret Rituals Collection” owned by the Otani University Library.These texts are consist of esoteric Buddhist scriptures and rituals, and some of themcan be reduced to the esoteric section of the Taisho Shinshu Tripitaka 大正新脩大蔵経(volumes 19 to 21) and the Dainippon Zokuzokyo 大日本続蔵経. But they include stillunknown in modern edition.In this paper, I have provided an overview of the “Himitsu Giki Shu” based on the results ofsurvey, discussed its origins and transmission, and presented the following conclusions.A. “Himitsu Giki Shu” has a different content from other “Himitsu Giki 秘密儀軌: SecretRituals” published in Japan. Furthermore, the name “Himitsu Giki Shu” is not written onthe manuscript, and it is unclear what is the origin of the title was based on.B. The “Himitsu Giki Shu” is a collection of esoteric Buddhism texts that were copied fromthe collection of Shoren-in Temple 青蓮院 between 1718 and 1727.C. Among the original copies held at Shoren-in Temple, the Kissui-zo 吉水蔵 collectionwas particularly used.D. Of the 38 titles included in the “Himitsu Giki Shu” 11 have not been printed in moderneditions and only exist at Shoren-in Temple.E. The “Himitsu Giki Shu” was originally kept in the Keito-in Temple 雞頭院 in Tosotsu-dani 都卒谷, Mt. Hiei 比叡山, but it was moved to another unidentified location and waslater acquired by Otani University.iiiCharacteristics and Directions of the Catalogue of Ryūkoku Gakko Naiten GenzonMokuroku 龍谷学黌内典現存目録, edited by Chidō 智洞Hisako MannamiThe five-volume “Ryūkoku Gakko Naiten Genzon Mokuroku 龍谷学黌内典現存目録”(Surviving Catalogue of the Ryukoku University School Library, billing code 000.1/63/5) is not only one of the largest Buddhist book catalogs of the early modern period, itis also a very unique one. It was compiled by the learned monk Chidō (智洞：1736-1805).The unique arrangement of the books in the Ryukoku Gakkai School Catalogue ofExisting Buddhist Scriptures is that they are arranged in line with Shinran’s work Gubakusyo愚禿鈔. It should be noted, however, that the focus is on Pure Land Buddhism, but not onShin Buddhism. In addition, the compilation of such a large catalog, which represents asingle Buddhist system, was made possible by Chido’s knowledge of the Tripitaka ofJiaxing嘉興蔵, which was housed at the school, and his incorporation of it into the catalog.In fact, this arrangement of books was not the idea of Chidō alone. Originally,school libraries had a collection of Buddhist books centered on Pure Land Buddhism.Chidō took this arrangement of the school library, in other words, the academic foundationof the school, and developed it further.The “Catalogue of Existing Buddhist Scriptures in the Ryugaku School” is aproposal for a new Buddhist system, almost a presentation of scholarly results. It does notemphasize the importance of authority. This was unique for the Nishi Honganji Order,which was aiming for centralization at the time.Although the same book was hidden after the Sangou Wakuran 三業惑乱, there arelater writings on it, fromwhich it was found to have been frequently used in the school. It issaid that this book was a very useful catalog for the school, which often used the Tripitaka.This indicates a part of the way of learning at that time. However, after the Meiji period(1868-1912), along with changes in the distribution of books in school libraries, Chido’sachievements were forgotten.Due to the Sangou Wakuran, Chido’s reputation is not necessarily high today.However, “Characteristics and Directions of the Catalogue of Ryūkoku Gakko NaitenGenzon Mokuroku” is a good example of the characteristics of early modern Buddhism,which conducted research in a bibliographical manner. Chidō respected the scholarship ofthe school and sought to develop it. In this catalog, the culture of Buddhist texts in the earlymodern period is well represented, and at the same time, we can see his academic sincerity.iv

English summary

齋藤智寛

10400201

サイトウ、トモヒロ

The Buddhist Yogācāra Interpretation of Miracles during the Tang and five Dynasties: On the Biography of Daoying in the Xu gaoseng zhuan and the Fayuan zhulin

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