Kawasaki University of Medical Welfare Institutional Repository

Vol.28 No.22023Kawasaki Journal of Medical WelfareVol.28　No.2　2023

Cover

坂本 圭

藤野 雅広

Toward the Construction of a Process Investigation System for the Utilization and Dissemination of Welfare Service Third-party Evaluation

吉武 亜紀

保野 孝弘

An Exploratory Study of Post-Diagnostic Support in a Memory Clinic: Taking Advantage of Differences in Patient and Family Assessment Using the DASC-21

岡 麻由子

中新 美保子

Literature Review on Methods of Confirmation of Intention of Patients with Severe Motor and Intellectual Disabilities

SASAKI Arata

OHMORI Iori

CARROLL Shawna M.

The Effect of a Film Viewing Intervention Added to Lectures to Improve University Students’ Attitudes toward Sexual and Gender Minorities

32巻２号　目　　次総　説わが国における高次脳機能障害者のケアを担う家族に対する支援に関する先行研究の検討      329　　　　　　村上　佳子　　長崎　和則　　竹中麻由美記憶検査の発展　―日常記憶検査日本版の作成―      343　　　　　　種村　　純　　太田　信子　　戸田　淳氏論　説障害のある子どもを対象とする放課後等デイサービスの役割・機能の整理      355　　　　　　泉　　宗孝原　著認知的再評価におけるワーキングメモリと自尊感情の関係      367　　　　　　則武　良英　　湯澤　正通もの忘れ外来における診断後支援の探索的検討 　―DASC-21を用いた患者とその家族の評価の違いを活かして―      375　　　　　　吉武　亜紀　　保野　孝弘「生」と「死」の教育に対する教師の意向に関する検討　―中学校教師について―      385　　　　　　片桐　史恵看護大学生の心理社会的発達の特徴 　―看護大学生とその他の医療系大学生との比較から―      395　　　　　　小野安佳里　　中新美保子　　葊川　恵子急性期病院における高齢患者を対象としたせん妄ケアチーム看護師の実践 　―病棟看護師との協働に着目して―      405　　　　　　藤井　惇子　　竹田　恵子長期隔離処遇患者の行動制限最小化に向けた多職種間における看護師の役割      417　　　　　　服部　朝代　　平松　悦子　　山下亜矢子「口唇口蓋裂」の非当事者に対する意識調査 　―本疾患を知っていると回答した群の認識―      427　　　　　　三村　邦子　　中新美保子　　井上　清香　　松田　美鈴　　香西　早苗中学校保健体育科教諭の体育実技授業における頻回見学者への対応に関する研究      437　　　　　　橋本　実来　　中川麻衣子　　中尾　有子　　難波　知子福祉サービス第三者評価の活用と普及に向けたプロセス調査システムの構築に向けて      445　　　　　　坂本　　圭　　藤野　雅広資　料重症心身障害児（者）の意思の確認方法に関する文献検討      457　　　　　　岡　麻由子　　中新美保子訪問看護師が実施している災害への備えについての文献レビュー      467　　　　　　渡邊　朱美　　森戸　雅子　　宮崎　　仁　　大姶良義将　　内田　実花学校安全を確保する組織的な取り組みへの一考察 　―「危機管理マニュアル」の類型化をもとに―      477　　　　　　田中　真秀教育・実践研究入学前学習における，同時中継型スクーリングの実施とその効果      483　　　　　　國弘　保明　　大姶良義将　　西脇　　藍　　福井夕希子　　　　　　門利　知美　　福島　康弘　　宮川　　健教育の基礎的理解に関する科目におけるWebClass の活用事例　―令和3（2021）年度開講の「教育課程学総論」「教師論」を中心として―      491　　　　　　須谷　弥生児童と生徒の主体的・対話的な学びを支援できる教員のファシリテーション能力の育成 　―教員養成段階における授業開発―      499　　　　　　田中　真秀　　山中　信幸ハイブリッド型資格試験対策講座の実践 　―医療情報技師能力検定試験の合格率向上に向けて―      507　　　　　　大井　悠成　　樫村　菜穂　　三田　岳彦　　虫明　昌一　　　　　　本野　勝己　　谷川　智宏症例報告／事例報告未分化ジャルゴンを呈した後天性聾者 　―発話の回復過程における聴覚的理解力の関与―      519　　　　　　小浜　尚也　　時田　春樹　　種村　　純32巻１・２号査読者一覧      525川崎医療福祉学会誌　投稿規程（和文誌，英文誌共通）      526川崎医療福祉学会誌（和文誌）執筆規程      527川崎医療福祉学会ニュース川崎医療福祉学会　第62回研究集会プログラム      533

Back cover

須谷 弥生

A Case Study of WebClass in Basic Subjects of Education: Focusing on‘Theory of Curriculum’and‘Theory of Teacher’s Profession’ in the 2021 Academic Year

小玉  京士朗

博士論文内容の要旨及び博士論文審査結果の要旨 博士論文内容の要旨 本論文は、障害者の理解やパラスポーツの普及を目的とする社会・教育活動において、疑似体験による外傷や障害の発生を予防し、より安全に取り組める環境作りに寄与するために、(1)障害疑似体験動作で使用される上肢支持による床上座位移動動作について身体使用部位の特徴をアンケート調査から明らかにすること、(2)移動姿勢の違いが上肢床上座位移動動作に及ぼす影響についてバイオメカニクス学的視点から明らかにすること、(3)それらの動作特性をもとに外傷・障害予防策を提案すること、以上 3 点を目的とする。最新のバイオメカニクス的手法を駆使し、上肢支持床上座位移動動作について、主観的・運動学的・筋電図学的・動力学的な観点から身体への影響を定量化し検討した。その結果、脊椎屈曲姿勢は上肢帯の筋に負担をかけやすい移動姿勢であること、一方で、脊椎伸展姿勢では障害のリスクが少なく身体の運動エネルギーを有効に利用できる効率の良い移動姿勢であることが明らかとなった。これらの結果を踏まえ、骨盤と脊椎の可動性拡大や脊椎伸展保持筋力の増強のためのエクササイズを提案した。  博士論文審査結果の要旨 本論文は、パラスポーツ体験会や障害疑似動作を用いた体験型学習等で実施される上肢支持による床上座位移動動作について、バイオメカニクス的な手法を駆使し、主観的・運動学的・筋電図学的・動力学的な観点から身体への影響を検討している。研究の目的および導き出された結論については、本大学院のディプロマポリシーに合致し、健康科学専攻に相応しいものと評価できる。論文ならびに口頭発表は論理的で分かりやすく構成されており、従来の知見を十分に理解し、その領域の研究動向を十分に把握したものとなっている。倫理的配慮や利益相反に関する記述も適正に記載されている。予備審査において指摘された研究目的の不明瞭さは解消されており、統計手法についても妥当なものにすべて修正されている。一方で、両下肢切断者を対象とした実験においては、同一試技での動作の変動が大きいことから、導き出された結果の解釈に汎用性を持たせるために複数の症例が必要との指摘があった。しかし、コロナ禍において障害のある被験者を対象とした実験の限界であるとし、今後の課題とした。研究内容の独自性、指導現場での実用性、ならびに一貫した論旨を高く評価し、博士論文審査を合格とする。 氏名(生年月日)     小玉 京士朗 （****年**月**日） 本 籍  ***** 学位(専攻分野)    博士（健康科学） 学 位 授 与 番 号  甲第 184 号 学 位 授 与 日 付  令和 5 年 3 月 21 日 学位授与の要 件  学位規程第３条第３項該当 論 文 題 目    上肢支持による床上座位移動動作に関するバイオメカニクス学的研究 審 査 委 員  教授 小野寺 昇   教授 宮川 健 教授 矢野 博己    

上肢支持による床上座位移動動作に関するバイオメカニクス学的研究

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