Nagasaki Wesleyan University: Repository / 長崎ウエスレヤン大学機関リポジトリ

Japanese

総目次

フレイク,リー

― 147 ―［地域総研紀要　21巻１号，Ｐ147－156（2023）（研究ノート）］*   Received 20 December，2022** 鎮西学院大学　現代社会学部　外国語学科　Nagasaki Wesleyan University, Faculty of Contemporary Social Studies, Department of Foreign Languages「ビートボックス」の音声学的アプローチと英語の発音を改善するための練習ドリル * フレイク・リー **A Phonetic Approach to “Beatboxing” and Practice Drills forImproving English Pronunciation Lee FLAKE **― 148 ―「ビートボックス」の音声学的アプローチと英語の発音を改善するための練習ドリル― 149 ―「ビートボックス」の音声学的アプローチと英語の発音を改善するための練習ドリル― 150 ―「ビートボックス」の音声学的アプローチと英語の発音を改善するための練習ドリルFigure 1. Illustration of How English is Pronounced,Designed by Westinghouse Time Capsules©Wikimedia Commons, free media repository,April 4, 2012― 151 ―「ビートボックス」の音声学的アプローチと英語の発音を改善するための練習ドリル― 152 ―「ビートボックス」の音声学的アプローチと英語の発音を改善するための練習ドリル― 153 ―「ビートボックス」の音声学的アプローチと英語の発音を改善するための練習ドリル― 154 ―「ビートボックス」の音声学的アプローチと英語の発音を改善するための練習ドリル― 155 ―「ビートボックス」の音声学的アプローチと英語の発音を改善するための練習ドリル― 156 ―「ビートボックス」の音声学的アプローチと英語の発音を改善するための練習ドリル

English

「ビートボックス」の音声学的アプローチと英語の発音を改善するための練習ドリル

山口弘幸

ジオパークを活かした姫島のユニバーサルツーリズム推進に向けた課題の検討

野村俊之

加藤久雄

五島列島の潜伏キリシタン墓の研究5（旧木ノ口墓所の石材使用について）

― 137 ―［地域総研紀要　21巻１号，Ｐ137－146（2023）（研究ノート）］研究倫理への思いと学術研究における推測統計学の実践例 * フレイク・リー **Thoughts on Ethics in Research and Examples of the Practical Applications of Inferential Statistics in Academic Research Lee FLAKE ***   Received 20 December，2022** 鎮西学院大学　現代社会学部　外国語学科　Nagasaki Wesleyan University, Faculty of Contemporary Social Studies, Department of Foreign Languages― 138 ―研究倫理への思いと学術研究における推測統計学の実践例― 139 ―研究倫理への思いと学術研究における推測統計学の実践例― 140 ―研究倫理への思いと学術研究における推測統計学の実践例― 141 ―研究倫理への思いと学術研究における推測統計学の実践例― 142 ―研究倫理への思いと学術研究における推測統計学の実践例― 143 ―研究倫理への思いと学術研究における推測統計学の実践例― 144 ―研究倫理への思いと学術研究における推測統計学の実践例― 145 ―研究倫理への思いと学術研究における推測統計学の実践例― 146 ―研究倫理への思いと学術研究における推測統計学の実践例

研究倫理への思いと学術研究における推測統計学の実践例

中野伸彦

江川明美

ICTスキルの現状と課題ー効果的な利用法に向けてー

白石晃三

パレート性から考える終末医療における社会と個人との関係性

ウェーバー立地論による長崎県の鉄道インフラ改善

巻　 頭 　言 鎮西学院大学 学長　姜　尚　中　　2021年４月１日より鎮西学院創立140年を期して長崎ウエスレヤン大学は、学院としての一体感と連携性を深めるために鎮西学院大学と校名を変更し、その結果、「長崎ウエスレヤン大学地域総合研究所研究紀要」は、「鎮西学院大学地域総合研究所研究紀要」として存続することになった。　振り返ってみると、本紀要では、大学の創立とともに始まり、地域をキーワードに福祉や介護、学習支援や地域振興、観光や国際交流、「潜伏キリシタン」の歴史や長崎の歴史・風土、さらに過去の長崎県内の植民地支配の痕跡や海外事情の研究など、時間軸と空間軸においても実に多種多様な領域と問題が取り上げられている。　その20年に及ぶ学術的な研究やワークショップ、社会調査などの成果は、本大学の知的なストックとして継承されていくべき財産であり、またそれは広く地域社会にとっても重要な「公共財」になっている。　本紀要20年の蓄積（本号末尾の１～20巻総目次参照）をふまえ今後の大学の未来と地域総研の役割、その成果ともいうべき「紀要」の今後の展開を考えると、鎮西学院創立150周年、さらに大学創立および「紀要」発刊30周年に向けて地域総合研究所の研究テーマや問題意識、その研究方法にも変化が求められている。　かつて社会科学あるいは文化科学の「客観性」に関して古典的な定式を遺したマックス・ウェーバーは、「価値自由」を唱えつつ、文化問題の変化に対応する科学的認識を支える価値関心の変化の重要性を力説している。無限に多様な世界のどこに光を当てるかは、認識主体の価値関心によって決定されるのであり、その意味で文化問題がどこにあるのか、それを直感的に把握する広義の価値関心が問われざるをえない。　価値関心は、認識主体といえども社会内的かつ歴史内的な存在である以上、「存在被拘束性」（カール・マンハイム）の軛のもとにある。そこから、いかにして客観的な学問的な知へと至るかは、学術研究に携わるわれわれのきわめて主体的な営為にかかっているのである。　以上の点を念頭に置くとき、本紀要第１巻発刊から20年、文化問題はどんな変化を蒙っていると考えられるだろうか。それは、ひと言で言えば、globalizationという、この間のキーワードが、篩にかけられ、その意味の変容あるいはその限界が露わになっていることではないだろうか。冷戦の崩壊と世界のフラット化、情報・通信技術の飛躍的な発展と世界の全般的な相互依存性の拡大、メリットクラシーの普及とそれに応じた高等教育のカリキュラムの開発、多様なアイデンティティの尊重と自由競争の謳歌など、20年前の紀要創刊の時代は、globalizationの薔薇色の楽観的な空気が横溢していた。　globalとセットになったlocal（地域）の概念にもオプティミスティックな色合いが含意されていたと言える。「中央」と「地方」という分類から「グローバル」と「ローカル」という分類への移行は、地域がそれまでの地方－中央のパトロネージ関係から脱却し、グローバルに対応する地域の再生に独自に取り組んでいくことが目指されていたのである。　しかし現在、百年に一度のパンデミックと世界的な覇権秩序のゆらぎ、さらに世界の多極化が進むなか、冷戦崩壊後のglobalizationは明らかにその限界に直面し、構造的な変容を遂げつつある。この間のglobalizationのほぼ30年間は、ひと言で言えば、ネオ・リベラリズムに代表されるように、マーケットを中心とする世界経済とそれを土台とする社会的諸分野の編成が進んだ時代だった。　経済人類学者のK・ポラニーは、19世紀的文明が、「自己調整的市場」の世界的拡大によって成り立っていた歴史的な前提を明らかにしているが、冷戦崩壊以後のglobalizationは、そうしたリベラリズムの現代的な再生として展開されてきたのである。　しかし今われわれが目の当たりにしているのは、マーケットの外部、具体的には国家や準国家的な機関の統制、介入などによって地域経済も含めてグローバル経済が再編成され、economyからpolitical economyへの構造的な変容が進みつつある時代である。この場合の「political」とは、狭い意味での政治学的なカテゴリーではなく、広義の「historical」として括られる知の形態を指している。それは、定量的なデータやアルゴリズムに代表される数学的な、法則定立的な知の形態ではなく、定性的で、個性記述的な知の形態として括られる「フロネシス」（賢慮prudence）あるいは「実践的な賢知」と言える。　そうした知の形態を、専門分化以前の学知として基礎づけたのは、近代初頭にイタリアで活躍したジャンバッティスタ・ヴィーコである。ヴィーコは、デカルト派に対抗して歴史に明晰な認識を生み出す学知として数学と同じような地位を与えようとし、言語や伝説、ヴァナキュラー（「土着=土発」）な知恵や伝統、神話や慣習、あるいは言語化できない「未開の心性」や人々のファンタジーなども含めて、広義の歴史のカテゴリーに包摂しようとしたのである。　今後、「地域総合研究所」の将来を考えるとき、何よりも、「総合」の現代的な意味づけが問われざるをえない。なぜなら、globalizationで拡大した数学的・工学的・功利的な知への著しい偏重を是正し、ヴィーコがすでに250年以上も前に提唱している歴史知の復権を図りつつ、学知の包括的(inclusive)=総合的な探求を模索していくことが、「総合」の現代的な意味として益々、重要になっているからである。　しかも、「総合」は「地域」という一定の時空間と不可分に結びついている。この場合の地域とは、諫早から県央、長崎、西九州、東アジアと、広狭さまざまに伸縮する空間であり、それを陸から見るのか、海から見るのか、また中央から見るのか、周辺から見るのかによって遠近法も変わってこざるをえない。またそれらを通じて人の交流やコミュニケーションの広がりも変わってくるはずである。この意味で、地域は一定の「実体」概念であると同時に遠近法によって変わってくる「方法」概念でもある。　今後、小さな単位の街やコミュニティ、島嶼の地域研究にも、そうした遠近法によって変化する地域概念に着目し、先に述べたような個性記述的な知と法則定立的な知との「総合」という、「包括」的な学知の探求が必要になってくるはずである。　人文・社会科学「無用論」が膾炙したことは記憶に新しい。それが、古くからの「自然科学」と「人文(社会)科学」の対立の現代的な再現であり、globalizationが応用科学としての自然科学系の学知の優位をより促進する結果になったことは否めない。さらにそうした知の不均衡が、大学や研究所など、学術的な機関や組織、また研究者のエートスにまで浸潤し、日本における人文・社会科学の発展に暗い影を落としてきたと言える。　本大学の地域総合研究所は、そうした人文・社会科学の「冬の時代」にむしろ、新しい「総合社会学部」の創設と歩調を合わせ、人文・社会知の復権を図りつつ、より「総合」=「包括」的な学知の探求に挺身し、その成果を本紀要を通じて内外に知らしめて欲しいと願ってやまない。

鎮西学院大学地域総合研究所研究紀要巻頭言

原田尚之

鎮西学院大学におけるデータサイエンス教育の再構築

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