Tohoku University Repository (TOUR) / 東北大学機関リポジトリ

荒武, 賢一朗

白石古文書の会

Japanese

白石片倉家中・佐藤家文書　－宮城県蔵王町・近世在郷武士の記録を読む－

Tohoku University博士（文学）要約のみthesi

崔, 柳美

現代日本語補助動詞における文法派生の研究

紀要類（bulletin）departmental bulletin pape

寺山, 恭輔

ガマルニクのスターリンあて電報にみるソ連極東の国防力強化策（1932年前半）著者 寺山 恭輔雑誌名 東北アジア研究号 27ページ 31-83発行年 2023-02-28URL http://doi.org/10.50974/00136709DOI付与のため仮登録 

Strengthening National Defense in the Soviet Far East in the First Half of 1932: Reading the Cryptographic Telegrams Sent by Gamarnik to Stalin

大村, 哲夫

子どもの死と卒業証書─東日本大震災における慰霊と癒しの形─

森, 一郎

評議会制と革命精神　―宮城県美術館現地存続運動から学んだこと

劉, 宇昊

日常生活における「人間配慮」と中井履軒の儒教思想の研究

 75 『学際日本研究』 投稿規定 １ 文体、用語、用字  常用漢字、現代仮名づかい、漢数字もしくは算用数字を使用して平明に表現する。  人名には、敬語、敬称は用いない。  日本語論文の場合、外国語の引用は必要最少限にとどめる。  漢文の引用については原則として書き下し、または現代語訳として、必要な場合は注に原文を付記する。但し、日本の史料の場合、返点を付記すれば理解できるものは（場合によっては送り仮名も）、日本語表記の一形態として漢文のままでも認める。  ２ 枚数、書式  投稿論文は４００字詰原稿用紙換算４０～５０枚、研究ノートは１５～２０枚、書評等は１０枚程度とする（いずれも注・略号・図表等を含む）。  ４００字程度の邦文要旨、２００語前後の欧文要旨、内容検索に適切なキーワード（学術用語として一般的なもの）4、5 語を付ける。  規定枚数を超えていた場合は、査読前の段階で規定内に収めるよう要請する。要請が受け入れられない場合、受理しない。  注、略号のフォントのサイズ・書式は、本文と一律とする。  ３ 注  算用数字で通し番号を付し、ページの下部に一括する。参考文献一覧の類は認めない。但し、略号は可。略号がある場合は、本文、略号、注の順とする。  ４ 文献の引用例  (1) 邦語及び漢文文献  書名・定期刊行物名は『  』、論文名は「  」でかこむ。  単行本―著者名、書名、発行所、発行年、引用頁数。  論文―筆者名、論文名、定期刊行物名、巻号数、発行年、（編書の場合は編者名、書名、発行所、発行年）、引用頁数。  発行年の表記は、原則として西暦に統一する。   76 (2) 外国語文献  書名、定期刊行物名はイタリックにし、論文名は “  ” でかこむ。邦訳がある場合は後に続ける。  単行本―著者名、書名、発行都市、発行所、発行年、引用頁数。  論文―執筆者名、論文名、定期刊行物、巻号数、発行年（編書の場合は、書名、編者名、発行都市、発行所、発行年）、引用頁数。 (3) Web サイトの文献等  執筆／発言者、タイトル、公表年月日または更新年月日（記載されている場合）、最終閲覧年月日を明記する。（引用に際しては、著作権、肖像権等に十分、注意を払うこと。）  オンラインジャーナルの場合は、筆者名、表題、誌名、巻号数、発行年、引用頁、ISBN もしくはISSN を明記する。  ５ 表組、図版、写真版他  通し番号、表題をつけ、出典のある場合は必ず明記する。  ６ 査読  外部査読者を一名以上指定する。  査読については以下の評価を行う。 A=そのまま掲載を認める B＝若干の修正後、掲載を認める C＝査読者の意見にともなって修正を行い、2 週間以内に再投稿の後、再審査を行う。 D=掲載不可  ７ 校正  筆者に依頼する。1 週間以内に返送。  採用決定後の校正段階での大幅な加筆・修正を認めない。  ８ 抜刷  原稿料は支払わない。PDF ファイルを希望する執筆者に提供する。紙媒体の抜刷の提供は行わない。    77 ９ 提出方法および締切  ワード形式に合わせて、PDF ファイルも本会事務局のメールアドレスまで提出すること。締切は原則として、毎年 9 月末日である。  １０ その他  編集の都合上、執筆要項に照らして、編集委員会の責任において原稿に手を加えることがある。  論文の改稿の提出期限は、査読結果を報告してから半年以内とする。  投稿にあたっては以下の諸点に留意すること。 （１）書式  電子データの書式は、縦書き、40 字×30 行。  フォントのサイズは、一律、標準の大きさ（10.5）。  注、略号も、原稿の段階では本文と同じ書式とする。  欧文要旨は、投稿前に、執筆者が校閲を済ませること。 提出の際は以下の３つのファイルを提出すること ① 題目、氏名、邦文要旨、キーワード、現職   （頁番号は付けない） ② 欧文タイトル、氏名のローマ字表記、欧文要旨 （頁番号は付けない） ③ 題目、氏名、本文、略号、注 （頁番号を付ける。1 枚目が 1 頁）  図、表、写真がある場合は、上記③とは別のファイルで提出すること。但し、図、表、写真は枚数に含まれる。  （２）400 字詰原稿用紙への換算方法  総文字数ではではないので注意すること。書式は 40 字×30 行のため、実質的に 1 枚＝400字詰原稿用紙 3 枚となる。  図、表、写真は一点につき 400 字詰原稿用紙 2 枚。  （３）原稿の送付方法  メールの添付ファイル（Word）で送信すること（郵送は不要）。  特殊文字がある場合は、電子データはメールの添付ファイルで送信し、プリントアウトした原稿 1部も郵送すること。 78 『学際日本研究』 編集委員  大澤絢子 ・ 君島彩子 ・ Orion KLAUTAU ・ Christopher CRAIG ・ Clinton GODART ・ 佐藤弘夫 ・ 繁田真爾 ・ 鈴木道男 ・  高橋章則 ・ 田中重人 ・ 引野亨輔 ・ 茂木謙之介（委員長）  第３号 執筆者一覧 （執筆順）  勝倉 明以 ········································ 名古屋市立東丘小学校 教諭 楽 星 ······················ 東北大学大学院国際文化研究科 博士後期課程 Arthurア ー サ ー DEFRANCEデ フ ラ ン ス ·················· 日本学術振興会 外国人特別研究員 Yuliaユ リ ア BURENINAブ レ ニ ナ ····· 大阪大学グローバル日本学教育研究拠点 特任講師 Orionオ リ オ ン KLAUTAUク ラ ウ タ ウ ··············· 東北大学大学院国際文化研究科 准教授 石井 公成 ····················································· 駒澤大学 名誉教授       

投稿規定・執筆者一覧・編集後記・奥書

Tohoku University博士（情報科学）thesi

Song, Wenzheng

English

頑健な画像間対応付け及び視覚的位置推定のための深層学習手法

櫻井, 将

アウターロータ型小型高速永久磁石モータの高性能化に関する研究

Tohoku University博士（生命科学）要約のみthesi

吉野, 倫太郎

博士論文 Organization of Fronto-limbic projections underlying emotional control in macaque monkeys: a virus tracing study 情動制御を支えるマカクザル内側前頭皮質－辺縁系回路の構成 ―ウィルストレーシングによる投射様式の解析 令和 5年度 東北大学生命科学研究科 脳生命統御科学専攻 脳神経システム分野 吉野 倫太郎                        本研究は京都大学統合脳システム分野との共同研究として行われた。本研究で使用したウィルストレーサーは全て、統合脳システム分野教授の高田昌彦先生並びに助教の井上謙一博士に提供いただき、脳へのトレーサーの注入および灌流のための手術や操作は統合脳システム分野博士課程の木村慧氏に担当いただいた。  要旨 われわれヒトを含む霊長類の脳は、呼吸・心拍の制御、反射・本能行動や、ホメオスタシスなどにかかわる脳幹部、記憶や情動にかかわる大脳辺縁系、さらには、認知や判断にかかわる大脳新皮質というように、生命の維持に直接関わる基盤的な機能からより複雑な適応行動の発現のための高次な機能へと、階層的に構成されている(MacLean, 1990)。このなかで、大脳辺縁系に属する帯状皮質の前方部(前部帯状皮質(anterior cingulate cortex: ACC))は、構造的にも機能的にも、脳幹やその他の大脳辺縁系領域、そして高度な認知機能を司る大脳皮質の間にあり、脳の中の情動情報と認知情報のあいだを「取り持つ」はたらきをしていると考えられていて、意志決定や社会行動、あるいは、その障害としての様々な精神疾患と関係の深い領域として、注目されている。本研究では前部帯状皮質を中心とする詳細な神経回路図を作成することで、脳がどのようにして情動情報と認知情報を統合しているのかを解明することを目指した。 ヒトの脳機能イメージングの研究によると、前部帯状皮質(ACC)は、他者や時間割引率を考慮した行動の価値の計算や、それに基づく行動や反応の制御に重要な脳領域であると考えられている(Klein-Flügge et al., 2022)。たとえば、ACC は金銭的な損得(Fujiwara et al., 2009)のような主観的な情動体験に関連する刺激だけでなく、利他的な行動(Dal Monte, Olga, et al., 2020)、異なる時間スケールにおける行動の価値 (Behrens et al., 2007)など、自他の行動や、長期的な戦略を考慮した行動の価値に関連する活動を示す。また、ACC に病変が生じると、行動の労力とそれによって得られる報酬量に基づく意思決定機能(Effort-based decision-making)が阻害されることや(Walton et al., 2002)、直近の結果のみを考慮した行動を取るようになることが知られている(Kennerly et al., 2006)。同様に、慢性的な不安や喜びの喪失を伴い、様々な社会的な行動が障害されるうつ病の患者では、ACC 腹側部の灰白質の減少や活動異常が見られる(Drevets et al., 1997)。 また、最近の研究では ACC の小領域、膝下部(sgACC)、膝前部(pgACC)、背側部(dACC)は、異なる情動の制御に関わることが示唆されている。例えば、ACC は被験者が悲しみを浮かべる表情提示された場合はsgACC が、喜びの表情を提示された場合は pgACC が、そして熱による侵害刺激を受けた場合や怒っている表情を提示された際には dACC が主に活動のピークを示す(Vogt, 2005)。また、うつ病患者において、不安など負の情動に関する症状は sgACC に関係するのに対し、pgACC は無気力などの快情動により関連する症状に関連する可能性が報告されている(Myers-Schulz et al., 2012)。すなわち、sgACC は負の情動、pgACC は正の情動、dACC は身体的な刺激によって起こる負の情動に、それぞれ別々に関わる可能性がある。 神経系の機能は回路の構成に根ざしていることを踏まえると、ACC の各領域における、脳幹や大脳辺縁系領域との結合パターンや結合強度といった定性的・定量的な神経回路構造の差は、その領域の情動に対する機能的特徴に反映されると考えられる。しかし従来神経回路研究で用いられてきた化学トレーサーは、十分な標識を得るためには一定の体積の注入を行う必要がある他、由来や発現量の違い、あるいは同一個体内で使用できる種類が限られるといった理由から、定量的な比較が難しいという性質があった。それゆえ、化学トレーサーを用いたこれまでの神経回路研究は、ある領域がどの部位と結合するかという神経回路の定性的な側面に比重が置かれており、ACC の各領域や扁桃体や PAG の小領域間の関係といった定量的な比較が必要な詳細な回路構造は十分に理解されているとはいいがたい。例えば、ACC から扁桃体への投射経路については、特に pgACC から扁桃体への投射の有無について結果の不一致が見られている(Ghashghaei et al., 2007; Chiba et al., 2001; Kelly et al., 2021)。また PAG への投射経路については、そもそも ACC の各領域について系統的に調べられておらず、pgACC の背側部やより尾側部がどのような投射様式を持つかは明らかでない(An et al.,1998)。またそれゆえに、ACC の各領域の情動に関する機能的性質が、どのような神経回路構造の違いによって生じているのかは明らかでない(Alexander et al.,2022)。 近年開発が進んでいるウィルストレーサーは、従来の化学トレーサーと比較して少量の注入でも十分な標識が得られるが(Kimura et al., 2021)、それに加え我々は、同じ型のベクターに異なる蛍光タンパク質をコードさせ、力価を統一することで、より定量的な神経回路の比較が可能であると考えた。本研究では、ウィルスを使った神経トレーシング法を実施し、ACC から扁桃体や中脳周辺灰白質をはじめとする情動反応に関わる脳領域への投射様式を定量的に比較した。 まず実験 1 では、dACC・pgACC・sgACC から皮質下領域への投射様式を再調査するため、マカクザルを用いた順行性トレーシングを行い、それぞれの小領域に由来する軸索の分布を分析・比較した。その結果、扁桃体への投射については、pgACC を含め、ACC のすべての領域が基底核中間部に同程度に投射しており、一方で副基底核大細胞部には sgACC のみが投射していることが明らかになった。また PAG への投射について、これまで dlPAG に投射することが知られていた pgACC の吻腹側部と異なり、pgACC 背側部は vlPAG に投射していることが明らかになった。これらの結果により ACC の機能が扁桃体と PAG への投射様式の違いによって生み出されている可能性が示唆された。 実験 2 では、扁桃体の亜核がそれぞれ MFC からどのような入力を受けているのかを調べるため、実験 1でACC の軸索が観察された基底核および副基底核を対象に逆行性トレーシングを行い、それらの亜核に投射する細胞の分布を比較した。帯状溝内の細胞分布を正確に調べるため、皮質を二次元平面化する Unfold-map の手法を応用し、細胞分布およびそれらの表層および深層への分布を定量的に解析した。その結果、基底核投射細胞は pgACC の背側部、dACC の前部、sgACC に分布しているのに対し、副基底核投射細胞は dACC 後部および sgACC に分布していることが明らかになった。さらに、pgACC に分布する基底核投射細胞はその多くが深層に分布していることが明らかになった。これらの結果から、pgACC は、一般的な皮質-皮質下投射とは異なる投射様式によって扁桃体を制御している可能性が示唆された。 本研究の結果をまとめると、sgACC は自律神経反応を促進する機能を持つ領域や亜核に優先的に投射するのに対し、pgACC や dACC はそれらを抑制する領域に投射する傾向がある。これらの結果から、sgACC は自律神経反応を促進することで急性の情動反応の形成に関与するのに対して、pgACC や dACC は自身の外部環境や身体情報に基づき、sgACC によって生成された情動反応を調節、あるいは抑制する領域である可能性が示唆された。   

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