Cultivation of Attachment to Public Space through the Environmental Map Making of the School District

Abstract

昨年度は広島大学附属小学校5年生児童を対象とし, 広島市内全線の路面電車に乗って, 通学路から都市的スケールまでを体感させながら, アイコンを用いた環境地図を作成するプログラムを実施した。特に, 都市的スケールにおける公共性の認識構造を分析した。 本年度はさらに, 同じ6年生児童を対象に, 公共性の認識の変化のプロセスを明らかにするためのワークショップを実施した。すなわち, 通学路だけでなく, 都市の公共空間の意味をアイコンを用いて深く考えさせ, 世界の他都市や昔の広島市と比較しながら, 広島固有の場所性を発見し, 「愛着」が育まれるような教育プログラムの有効性を検証した。 昨年度はフィールドワーク調査を中心とし, 最終的にグループマップを作成したが, 本年度はワークショップを中心に, 昨年度完成させたグループマップを用いてクラスマップを作成することを目的の一つとした。これまでの研究成果を踏まえ, 環境地図制作による「平和」概念の変化についての分析が今後の課題である

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