人間関係におけるルール意識(2) : 女子学生を対象とした検討

Abstract

人間関係のルール意識を明らかにするために、女子学生を対象に、質問票による意識調査を行った。質問票にはArgyleら(1986)が選定した人間関係におけるルールを邦訳して用い、"同性の親しい友人同士""デートしている異性同士""教師-生徒の関係(教師側・生徒側)"の4つの関係について調査した。その結果、女子学生は"友人同士""異性同士"の関係については自己開示に関するルールを重要だと認知していた。一方"教師-生徒"の関係には二人の距離や面子を保つルールを重要だと認知していた。さらに因子分析によると女子学生のルールの評定からは「親密さ」「感情表出」「相手への配慮」「内面的・外面的自己提示」が主な因子として抽出された

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