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    カイラル摂動論による核子-K^+ 中間子散乱と核媒質中におけるカイラル対称性の部分的回復

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    カイラル対称性の自発的破れは相転移現象であるので温度・密度など環境を変化させるとカイラル対称性が回復すると考えられている。カイラル対称性が自発的に破れている時、クォーク凝縮 は有限の値を持ち、カイラル対称性が自発的に破れた相にいるか否かのオーダーパラメーターとなる。超高温において、クォークとグルーオンがハドロンの閉じ込めから解放されてバラバラに存在する事が実験的に示されている(Quark Gluon Plasma,QGP)。しかし、これは高エネルギーにおける動的な反応であるのでQGPが本当にカイラル対称性の完全回復(= 0) の帰結であるかは明らかではない。カイラル対称性が自発的に破れる機構を現象論的に理解するためには、環境を変える事により、クォーク凝縮の絶対値が減少する事を示せば良い。そこで、原子核のような有限密度系にハドロンを埋め込み、カイラル対称性が回復に向かう際のハドロン物理量の振る舞いを調べ、そこから真空の情報を引き出そうとする研究が行われている。すでに、深く束縛されたπ中間子の分光実験からカイラル対称性が部分的に回復する事を示唆するようなデータが得られている。しかしながら、その他の中間子-原子核系でカイラル対称性が回復する影響がどのように見えるかは自明ではない。本論文ではπ中間子には含まれなかったストレンジネスを含むK^+中間子を用いてカイラル対称性の部分的に回復に起因すると考えられる核媒質中のハドロンの性質を調べた。Nambu-Goldstone ボソンの1つであるK^+中間子は核子と低エネルギーにおいて弱い斥力で相互作用する事が知られている。また、ストレンジネスS = +1 である事からS = -1 の K^^- と異なり強く結合する共鳴状態が存在しない。そのためK^+は核媒質中におけるハドロンの性質を調べる際のクリーンなプローブとして注目されてきた。K^+_-原子核散乱を考えたとき、K^+と核子は低エネルギーで弱く相互作用する事から単純なt_ 近似が成り立つと予想される。しかし、この近似は破綻している事が実験的に知られている。本論文ではこの近似が破綻する理由を波動関数のくりこみの観点から説明した。まず、K^+N→K^+N 散乱をカイラル摂動論に基づきnext-to-leading order (NLO) まで計算した。その際、NLO に含まれる低エネルギー定数(low energy constant,LEC) をx^2 法を用いてI = 1 とI = 0 の全散乱断面積のデータとフィットし最適値を採用した。求めた低エネルギー定数の最適値を用いて散乱長、位相差、微分散乱断面積を計算した。最後にK^+ と核媒質の相互作用を与える自己エネルギーを計算し媒質効果の一部は波動関数のくりこみから説明できる事を示した。首都大学東京, 2016-03-25, 修士(理学)首都大学東

    Center for Computational Sciences University of Tsukuba Annual Report FY2017

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    departmental bulletin pape

    Atomic Layer Superconductors on Semiconductor Surfaces Studied by in situ Electrical Transport Measurements in Ultrahigh Vacuum

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    学位の種別: 課程博士審査委員会委員 : (主査)東京大学准教授 岡本 徹, 東京大学教授 福山 寛, 東京大学教授 藤森 淳, 東京大学教授 勝本 信吾, 東京大学准教授 加藤 雄介University of Tokyo(東京大学

    筑波大学計算科学研究センター 平成27年度 年次報告書

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    まえがき …… 21 センター組織と構成員 …… 32 平成 27 年度の活動状況 …… 73 特色ある共同研究活動 …… 74 研究者コミュニティへの貢献 ……  95 各研究部門の報告 …… 10I. 素粒子物理研究部門 …… 10II. 宇宙物理研究部門 …… 42III.原子核物理研究部門 …… 66IV. 量子物性研究部門 …… 86V. 生命科学研究部門 …… 105 V-1. 生命機能情報分野 …… 105 V-2. 分子進化分野 …… 120VI. 地球環境研究部門 …… 135VII.高性能計算システム研究部門 …… 148VIII. 計算情報学研究部門 …… 193 Ⅷ-1. データ基盤分野 …… 193 Ⅷ-2. 計算メディア分野 …… 21

    コンピュータネットワークを利用した土地構造物の情報施工に関する研究

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    京都大学0048新制・論文博士工学博士乙第6614号論工博第2158号新制||工||740(附属図書館)UT51-63-P50(主査)教授 畠 昭治郎, 教授 足立 紀尚, 教授 赤井 浩一学位規則第5条第2項該当Kyoto UniversityDFA

    筑波大学計算科学研究センター 平成28年度 年次報告書

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    まえがき …… 21 センター組織と構成員 …… 32 平成 28 年度の活動状況 …… 73 各研究部門の報告 …… 10I. 素粒子物理研究部門 …… 10II. 宇宙物理研究部門 …… 36III. 原子核物理研究部門 …… 64IV. 量子物性研究部門 …… 88V. 生命科学研究部門 …… 106 V-1. 生命機能情報分野 …… 106 V-2. 分子進化分野 …… 122VI. 地球環境研究部門 …… 140VII. 高性能計算システム研究部門 …… 154VIII. 計算情報学研究部門 …… 205 Ⅷ-1. データ基盤分野 …… 205 Ⅷ-2. 計算メディア分野 …… 22

    Center for Computational Sciences University of Tsukuba Annual Report FY2020

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    筑波大学計算科学研究センター 平成25年度 年次報告書

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    1 平成25 年度重点施策および改善目標の達成状況 ...... 22 自己評価と課題 ...... 83 各研究部門の報告 ...... 10I. 素粒子物理研究部門 ...... 10II. 宇宙・原子核物理研究部門 ...... 32II-1. 宇宙物理理論グループ ...... 32II-2. 原子核分野 ...... 56III. 量子物性研究部門 ...... 69IV. 生命科学研究部門 ...... 83IV-1. 生命機能情報分野 ...... 83IV-2. 分子進化分野 ...... 93V. 地球環境研究部門 ....... 104VI. 高性能計算システム研究部門 ...... 118VII. 計算情報学研究部門 ...... 148VII-1. データ基盤分野 ...... 148VII-2. 計算メディア分野 ...... 16

    Center for Computational Sciences University of Tsukuba Annual Report FY2021

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