医学教育モデル・コア・カリキュラムにおける37 症候の練習のためのGPT バーチャルペイシェント使用感調査:第一報

Abstract

背景と目的: ChatGPT を学習に活用することに対する効果検証については、明らかになっていない点も多い。医学部での臨床推論の学習のため、模擬患者チャットボットを開発し、その使用感をパイロット評価した。方法: 全国の医学教育関係者を通じて協力者を募集し、チャットボットの使用感調査を実施した。調査は5 段階のリッカート尺度と自由記述により行った。成績: 回答者25 名。スケール中央値は使いやすさ(UT)5 点、臨床推論(CR)4 点、コミュニケーションスキル(CS)4 点であり、CR はGPT-3.5 とパソコン、CS は、GPT-4 とスマートフォンで高評価の傾向が見られた。自由記述ではUT の利点として様々なバリエーションを試せること、改善点として誤反応が指摘された。CR の利点は効果的な学習、改善点は模範解答の提示不足、CS の利点は感情の数値化、改善点は無機質な印象が指摘された。回答者の属性は医学部1-2 年生から卒後6 年目以上の医師まで多岐にわたった。臨床研修医の自由記述では予想外の展開や内省力の向上が良かった点、利用上限や指導医からのフィードバックの必要性が改善点として挙げられた。結論: GPT を用いた模擬患者チャットボットは5 段階のリッカートスケールで中央値4 以上の評価を得たが、バージョンや使用端末による評価差が示唆された。今後はチャットボットの改善や、臨床推論・コミュニケーションスキル向上への貢献の検証、指導医の指導との最適な組み合わせの検討が必要である。technical repor

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Last time updated on 21/06/2025

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