外国人介護労働者に対する日本人の態度に影響を与える要因:4つの大都市圏からの証拠

Abstract

本研究は、三大都市圏(東京都市圏・名古屋都市圏・大阪都市圏)と地方にある福岡都市圏(福岡市と北九州市が中心)など4つの大都市圏を対象とする「外国人介護労働者に対する都市圏住民の意識に関する調査」(「AGI-九大2021年調査」)の個票データを用いて、外国人介護者に対する態度に与える住民の個人属性の影響を検証した。主な分析結果は次のように要約できる。 ① 4つの質問で示されている外国人介護者に対する住民の態度について、回答者の「学歴」と「国際交流経験」は、すべて統計的に有意なプラスの影響を与えている。この分析結果は、先行研究とも一致している。 ② 外国人介護者に対する住民の態度に関する4つの質問のうちの3つについて、回答者の「年齢」は、統計的に有意なプラスの影響を与えている。一方、この4つの質問のうちの1つについて、「ジェンダー(男性)」は統計的に有意なプラスの影響を与えている。 ③ (福岡市と北九州市から構成される)福岡都市圏の住民は、三大都市圏の住民よりも外国人介護者に対して友好的な態度を持っている。 ④ 住民の「地位」は、外国人からの介護サービスに対する態度に対して、マイナスの影響を与えている。 上の実証分析の結果を踏まえて、外国人介護者の受け入れをより効果的に推進するために、いくつかの対策を提言している。research repor

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    Last time updated on 14/06/2023

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