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沈黙と饒舌-真山青果の劇作法と三島由紀夫-

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Abstract

三島由紀夫は、尊敬する劇作家として真山青果を挙げている。三島は青果の作品について、歌舞伎や新劇に少ない「弁舌で人を説得する」芝居であると発言しており、日本の近代劇において「ロゴスとパトスの相克」を展開し得た劇作家として、青果を評価したものと思われる。そして、両者を「劇作法」という観点から見直すと、実に興味深い関連が指摘できる。三島は「サド侯爵夫人」において、サド侯爵という張本人を一切出さないまま、周囲の女性たちの口からその人となりを「告白」させているが、同じ手法でやはり絶賛されたのが真山青果である。青果は「東城画伯描く」という作品の中で、主人公である東郷平八郎にひとつの台詞も与えず「沈黙」させ、逆に東郷の人となりを語り尽くす人物を配して、さらに小道具をうまく使うことで実に「饒舌」に当時の英雄を描き出して見せた

Publisher: 明治大学大学院
Year: 2005
OAI identifier: oai:m-repo.lib.meiji.ac.jp:10291/7342
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