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中国人日本語学習者の作文能力育成を目指したデジタルストーリーテリングの活用

By 雅儒 王

Abstract

三重大学大学院教育学研究科博士前期課程教科教育専攻学校教育専修[研究の背景]近年、留学するために来日する中国人日本語学習者が増加する一方、作文能力に対する指導や学習が軽視されやすい傾向が見られている。ここで、筆者はこの問題を改善するために有効な手段として、デジタルストーリーテリングr(Digital Storytelling)に注目した。デジタルストーリーテリングの作品:は、静止画(絵や写真など)を音声(ナレーション)で繋がれたものであり、これを制作するには「語る」ために「書く]という作業が重要であり、作文能力の向上に有効と考えられる。[研究の目的0方法]本研究では、デジタルストーリーテリング制作実践を通して、中国人日本語学習者の作文能力にどのような学習効果が見られるのかを明らかにする。特に、作文に対する「学習意欲」、作文を書くときの「自己理解と表現意欲」、「読み手意識」はどのように変わつたのかを明らかにする。また、学習者の到達レベルや個人差に合わせた活用法も検討する。本研究の目的を明らかにするため、中国人日本語学習者を初級、中級、上級に分け、初級者はデジタルストーリテリング学習会、中・上級者はデジタルストーリーテリング制作実践を通して、アンケートとインタビューの結果で、学習効果と今後の課題を考察する。[研究結果と考察]初級者学習会では、作文能力より、デジタルストーリーテリングが人を話せる部分に注目し、発音の訂正や会話能力の向上に効果があると指摘した学習者が多かった。中、上級者の制作実践を通して、作文に対する学習意欲が全体的に上がったが、「自己理解・表現意欲」や「読み手意識」に関する学習効果には非常に激しい個人差が見られ、母語での作文力と会話能力から干渉されやすいことが分かつた。デジタルストーリーテリングは作文と日本語学習全体における学習意欲を向上させる学習効果があり、自己理解力を鍛えることができる。学習者の到達レベルと学習現状に合わせて活用することで、読み手意識を単なる意識ではなく、作文のスキルとして身に付けさるたることが可能である。また、指導者からの添削・コメントや鑑賞会は学習効果と強く関係しているため、単なる作品を制作させるだけではなく、指導者と学習者・学習者同士の交流を重視しなければならない

Publisher: 三重大学
Year: 2013
OAI identifier: oai:miuse.mie-u.ac.jp:10076/13398
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