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シサンカカクヘンドウガキギョウノシジョウサンニュウ・タイシュツニオヨボスエイキョウ

By 秋山 太郎 and 増田 淳矢

Abstract

J. A. Schumpeter(1911)はその初期の著書の中で,経済発展の主要な原動力としての企業の新規参入・退出を伴う創造的破壊プロセスの重要性を強調した。後に彼はこの見解を撤回するが,多くの実証研究は彼の初期の見解が正しいことを示しており,近年ではこの企業の新陳代謝に対する社会的関心が高まっている。 本稿は,資産価格の変動が経済活性化のために重要と考えられている企業の新陳代謝に及ぼす影響について分析する。資産価格の変動は企業の開業費用を通じて新規参入に影響するだけでなく,金融機関が担保融資を採用している場合には企業の市場退出にも関与する。これらの影響は資産価格と景気の変動の相対的な大きさによって異なることが数値計算によって示され,その結果を踏まえ,急激な資産価格変動が経済に対して及ぼす弊害について議論する。また担保融資を行う金融機関が資産評価に時価を採用する場合と取得原価を採用する場合とで企業の市場参入・退出および経済全体の生産性にいかなる違いが生じるかについても議論する

Publisher: 名古屋学院大学総合研究所
Year: 2011
OAI identifier: oai:ngu.repo.nii.ac.jp:00000210
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