本稿は、教育課程の特性を時間論の枠組みから捉えつつ、学習者の自己決定機会をいかにして学校制度のなかで確保してゆくのか、という問題について理論的に検討するものである。学習者の自己決定機会が保障された教育課程の在り方については、すでに幼児教育において実践されているものである。けれども、それを時間論の枠組みにおいて学習者の自己決定機会の問題として捉えた論は皆無である。時間論の枠組みは、教育においてまだまだ示唆に富む議論を提供できると筆者は考える
To submit an update or takedown request for this paper, please submit an Update/Correction/Removal Request.