高齢者の下肢浮腫の概念分析―看護の視点からの考察―

Abstract

 本研究の目的は、看護の視点から「高齢者の下肢浮腫」の概念を明らかにし、「高齢者の下肢浮腫」の特徴を整理し、下肢浮腫の軽減、予防に向けたケア実践の今後の課題を探ることである。方法はRodgers の手法を参考に分析を行った。分析の結果、概念の属性は【部位・程度は変動する】【下肢浮腫の評価方法】【健康レベルはさまざま】が抽出され、帰結として【持続する下肢浮腫のリスク】【下肢浮腫への認識】【日常生活への影響】【適切なケアの実践の必要性】の4 帰結が抽出された。以上に基づき、「高齢者の下肢浮腫は、全身疾患の症状として生じるだけではなく加齢に伴う身体機能の変化・日常生活状況などの多様な要因によって組織間隙に間質液が過剰に貯留した状態であり、高齢者の誰にでも生じる可能性のある身体症状である。下肢浮腫が持続することで二次的障害や日常生活へ影響をもたらすリスクがある。」と定義づけた

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Mukogawa Women’s University Repository / 武庫川女子大学リポジトリ

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